Remotionで複数の動画を作ってわかったこと|コードで動画制作できるエンジニアが感じた限界と可能性

AI

「動画制作もコードで解決できるはず」——そう考えたのは、エンジニアとして20年以上現場で働いてきた経験からくる自信でした。

愛用しているノイズキャンセリングイヤホンやヘッドホン、ポータブルスピーカーなど、オーディオ系商品の紹介動画を作ろうと、ReactベースのコードベースAIツール「Remotion」をClaude Codeと組み合わせて複数の動画を制作しました。

結果は——コードで動画は作れる。しかし「魅力的な動画」はまた別の話でした。

この記事では、実際にRemotionで複数の動画を制作したエンジニアの視点から、「コードで動画制作」の限界と可能性をリアルにお伝えします。これからRemotionを試そうとしているエンジニアの方や、AI動画制作に興味がある方の参考になれば幸いです。


Remotionとは?エンジニア目線で解説

Remotionは、ReactのコードでMP4動画を生成できるオープンソースのツールです。通常の動画編集ソフトとは異なり、アニメーションや映像の動きをすべてコードで記述します。

エンジニアがRemotionに惹かれる理由

特徴内容
コードベースで再現性が高い同じコードから何度でも同じ動画を生成できる
バージョン管理ができるGitで動画の変更履歴を管理できる
データ連動が得意APIやJSONデータと組み合わせて動的な動画を生成できる
React知識が活かせるフロントエンドの知識をそのまま動画制作に転用できる

「動画もコードで管理できる」という発想は、エンジニアにとって非常に自然で魅力的に映ります。特にデータを動的に差し込んで量産できる点は、他の動画編集ソフトにはない強みです。

Claude Codeとの組み合わせ

今回の制作では、RemotionとClaude Codeを組み合わせて使いました。コードの生成・修正をClaude Codeに任せることで、Reactのコードを一から書く手間を大幅に削減できるという期待がありました。実際にどこまでうまくいったかは、後のセクションで詳しく紹介します。


実際に複数の動画を作ってみた

制作した動画の概要

今回制作したのは、普段愛用しているオーディオ系商品の紹介動画です。

動画内容
イヤホン紹介動画商品スペック・特徴を動画で紹介
ヘッドホン紹介動画装着感・音質の特徴を動画で表現
ポータブルスピーカー紹介動画携帯性・音の広がりを動画で伝える

いずれもアフィリエイト記事と連動した商品紹介動画として活用することを想定し、「見た人が欲しくなる動画」を目指して制作しました。

制作の流れ

1. 【設計】 動画の構成をテキストで設計
   ↓
2. 【生成】 Claude Codeにコードの生成を依頼
   ↓
3. 【調整】 Remotionでプレビューしながら微調整
   ↓
4. 【出力】 MP4としてレンダリング・書き出し

コード生成をClaude Codeに任せることで、Reactの細かい構文を一から書く手間を省き、構成や演出の設計に集中できるという狙いがありました。しかし実際には、この流れが想定通りにいかない場面が多々ありました。


コードで動画制作して感じた限界

限界①:AIへの指示が意図通りに伝わらない

Claude Codeとの組み合わせで最も苦労したのが、「思い通りの映像表現をコードに落とし込む」という部分でした。

「商品が画面中央からフェードインして、スペックテキストが左から流れてくる演出にしたい」

頭の中にあるイメージをClaude Codeに指示しても、生成されたコードは意図と微妙にズレていることが多く、修正を繰り返すうちに当初のイメージからどんどん離れていく、という悪循環に陥りました。

例えば「もうちょっと滑らかにフェードインして」と指示しても、AIがコード上のどのパラメータ(イージングやフレーム数)をいじるべきか迷い、画面がバグるような挙動になることも。「ちょっと右にずらしたい」「もう少しゆっくり動かしたい」といった感覚的なニュアンスの調整が特に難しく、結局自分でコードを直した方が早いと感じる場面が何度もありました。

限界②:コードでの細かい調整に膨大な時間がかかる

動画編集ソフトであれば、タイムライン上でドラッグするだけで済む調整も、Remotionではすべてコードで記述する必要があります。

例えば:

  • テキストの表示タイミングを0.5秒ずらしたい→フレーム数を計算してコードを修正
  • アニメーションの動きを少し緩やかにしたい→イージング関数をコードで調整
  • 画像の位置を微調整したい→CSSのpxを手動で変更

UIデザインのコーディングで「1pxのズレが気になって沼にハマる」あの感覚が、動画の全フレームで発生するイメージです。 1つの調整に数分かかる作業が積み重なり、3本の動画を仕上げるまでに想定以上の時間がかかりました。エンジニアとしてコードには慣れていても、「動画としての仕上がりを確認しながら細かく調整する」という作業は、コードベースのツールが最も苦手とする部分です。

限界③:「技術力」と「映像センス」は別物

20年以上エンジニアとして働いてきた経験があっても、「動画として魅力的かどうか」の判断基準は全く別のスキルだと痛感しました。

コードは正確に動いているのに、完成した動画を見ると「なんだかカタログっぽい」「見ていてワクワクしない」という感覚が拭えない。この壁は、コードの技術力だけでは乗り越えられませんでした。


それでもRemotionに可能性を感じる理由

限界を感じながらも、複数の動画を制作してみて**「エンジニアだからこそ活かせる場面がある」**という手応えも感じました。

可能性①:データ連動型動画への応用

Remotionの最大の強みは、APIやJSONデータと連動した動画を自動生成できる点です。

例えば:

  • 商品データベースから情報を取得して、複数商品の紹介動画を自動生成する
  • 売上データをグラフ動画として自動で可視化する
  • SNSのフィードデータを動画コンテンツとして自動生成する

こういった**「データを動画に変換する」用途では、コードベースであることが圧倒的な強み**になります。動画編集ソフトでは実現が難しい、エンジニアならではの活用シーンです。

可能性②:量産・再現性の高さ

一度コードで動画のテンプレートを作成してしまえば、パラメータを変えるだけで同じフォーマットの動画を大量に生成できます

オーディオ系商品の紹介動画であれば、商品名・スペック・画像を差し替えるだけで新しい動画が完成する仕組みを作れます。手作業での動画編集と比べて、量産フェーズでの効率は圧倒的です。

可能性③:Claude Codeとの組み合わせで進化の余地がある

現時点ではAIへの指示が意図通りに伝わらない場面も多かったですが、プロンプトの精度を上げることで改善できる余地は大きいと感じています。

「どう指示すれば意図通りのコードが生成されるか」というプロンプトエンジニアリングのスキルを磨くことで、Claude CodeとRemotionの組み合わせはさらに強力なツールになる可能性があります。


Remotionに向いている人・向いていない人

実際に複数の動画を制作した経験をもとに、率直にまとめました。

向いている人

タイプ理由
Reactの知識があるエンジニアコードベースの強みを最大限に活かせる
データ連動型動画を作りたい人APIやJSONとの連携はRemotionの最大の強み
同じフォーマットの動画を量産したい人テンプレート化による量産効率が圧倒的
バージョン管理しながら動画を管理したい人Gitで動画の変更履歴を管理できる

向いていない人

タイプ理由
映像の演出・エフェクトにこだわりたい人細かい調整がコードベースでは非常に手間がかかる
直感的な操作で動画を作りたい人タイムライン操作がないため、動画編集ソフトの方が圧倒的に速い
AIとの連携で手軽に動画を作りたい人現時点ではAIへの指示精度に限界がある
プログラミング経験がない人ReactとJavaScriptの基礎知識が必須

一言でまとめると

「エンジニアが量産・自動化目的で使うツール」としては強力。「魅力的な動画を一本仕上げる」目的には不向き。

動画の演出・エフェクト・映像センスを磨きたいのであれば、Remotionだけでは限界があります。


まとめ:コードで動画は作れる。「魅力的な動画」はまた別の話

本記事では、RemotionとClaude Codeを組み合わせてオーディオ系商品の紹介動画を複数制作した経験をもとに、「コードで動画制作」の限界と可能性をお伝えしました。

この記事のポイント

  • Remotionはデータ連動・量産・バージョン管理に強いエンジニア向けツール
  • AIへの指示精度・細かい調整の手間という2つの限界がある
  • 「技術力」と「映像センス」は別物であり、コードだけでは乗り越えられない壁がある
  • プロンプトエンジニアリングのスキルを磨くことで、Claude CodeとRemotionの組み合わせはさらに進化する可能性がある

次のステップとして

Remotionで複数の動画を作った経験から、「映像として魅力的かどうか」の判断基準と、AIへの指示を意図通りに伝えるプロンプトのスキルが、動画クオリティを左右する最大の要因だと実感しました。

この2つのスキルを体系的に学べる場として、DMM生成AI CAMPの生成AI動画クリエイターコースとプロンプトエンジニアリングコースが参考になります。コードの技術力にこれらのスキルを掛け合わせることで、Remotionの可能性をさらに引き出せると考えています。

※現在アフィリエイト提携申請中です。承認され次第、公式サイトへのリンクを設置します。

本記事にはアフィリエイト広告(A8.net等)が含まれています。


💡 あわせて読みたい 今回試行錯誤しながらRemotionで制作した動画は、実際のオーディオ紹介記事にて活用しています。「コードで作った動画がどんな仕上がりになったのか」気になる方は、ぜひ合わせてご覧ください。 ※記事公開後にリンクを設置予定

Tomoru

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